こんにちは! 東工大ScienceTechno 1年の笹川です。
6月15日(水)にブライトチャイルドにて、「ブラックウォールボックス」の工作教室を開催しました。
「ブラックウォールボックス」は、光と偏光板の性質を利用した工作です。そこで、実際に偏光板で実験を行い、そのはたらきを学ぶところからスタートしました。
まず、偏光板を2枚重ねてみます。すると、重ね合わせる角度によって、光を通すときと、通さないときがあるとわかります。
実は、光はたて向きとよこ向き、2つの「波」の組み合わせでできています。そして、偏光板には、そのどちらか片方だけを通すはたらきがあるのです。
次の実験では、1枚の偏光板をテレビやパソコンのモニターに重ねてみました。すると、2枚の偏光板と同じように、偏光板を重ねる向きによって見え方が変わりました。このことから、偏光板はこれらのモニターを作る際にも、使われていることがわかりました。
続いて、「ブラックウォールボックス」の工作に取り掛かりました。「ブラックウォールボックス」は、向こう側をのぞける窓のついた小さな箱です。窓からのぞくと、中に黒い壁が見えますが、箱を開いて横からのぞいてみると、その壁は見えません。これは、最初の実験で確認した、偏光板の「向きの違う2枚を通して見ると、光は通ることができずに黒く見える」性質を利用しています。これにより、黒い壁があるような錯覚を引き起こしているのです。
取り付ける偏光板の向きを間違えないように注意しながら工作したので、無事にそれぞれの「ブラックウォールボックス」が完成しました!
参加してくださった皆さま、ありがとうございました!
東工大ScienceTechnoでは、今後も社会情勢や大学からの活動制限などを鑑みつつ、可能な範囲でのイベントの実施を予定しています。皆さまのご参加をお待ちしています!