2020/02/26 サイテク式知恵の輪工作教室@目黒区立緑ヶ丘小学校

皆さんこんにちは。
東工大ScienceTechno 1年の松岡です。

この記事では2020/2/26に目黒区立緑ヶ丘小学校で行った「サイテク式知恵の輪」の工作教室についてお伝えします。

今回の教室のテーマは「再帰」です。
n個の異なるものの並び方の数を考えるときに、n-1個のものを並べた後に残りの1個をどこに並べるかという風に考えると、n-1個の並べ方と残り1個の置き場所の数をかけたものがn個のものの並べ方になります。
このようにあるものについて記述する際にそのもの自身が出てくることを再帰といいます。
先ほどの例では、異なるものの並べ方の数について記述する際に、個数が1個少ない時の異なるもの並べ方が出てきました。

今回の教室では、この再帰という抽象的な概念を再帰的なパズルを実際に遊んでもらうことで実感してもらいました。

教室の前半ではハノイの塔を解いてもらいました。
ハノイの塔は積み重なった円盤をあるルールの下で別の場所に移すパズルです。始めは簡単な3枚の状態でどうすれば解けるか考えてもらい、次に4枚、5枚と円盤の数を増やして取り組んでもらいました。
ハノイの塔は、4枚の解き方は3枚の塔の解き方が、5枚の解き方は4枚の解き方が出てくる、というように1枚少ない時の解き方が出てくるパズルです。
ハノイの塔がこのような再帰の構造をもっていることから、実は何枚のハノイの塔でも解くことができるようになっています。

後半ではサイテク式知恵の輪を工作で作ってもらいました。
サイテク式知恵の輪はハノイの塔と同じく再帰の構造を持っています。
無事、全員工作を完成させることができました。

参加してくれた子供たちは楽しそうにパズル解きに取り組んでいました。
また、「再帰」の考え方も実感してくれたようでした。

参加してくれた皆さん、ありがとうございました。

今回の教室ではサイテク一同マスク着用で行いました。
コロナウイルスの影響もあり、しばらくイベント開催がどうなるかはわかりませんが、機会がありましたら、ぜひご参加ください。
楽しい内容を準備してお待ちしています。