こんにちは!東工大ScienceTechno1年のいてです。
7月2日(日)に科学技術館にて「望遠鏡」と「からくりメリーゴーランド」の工作教室を開催しました。
午前の部では、小学1~3年生を対象に「望遠鏡」を作りました。「望遠鏡」は、凸レンズと凹レンズの性質を両方用いることによって、遠くのものを大きく、はっきりと見ることができる工作です。
「望遠鏡」の工作教室の前半では、光について二つの実験を行いました。1つ目は、コップと水を使った実験です。水が入ったコップと空のコップを斜め上から見ると、水が入ったコップだけ、底にあったサイが浮かび上がって見えました。この実験から、光は水で屈折することを学びました。
2つ目は、凸レンズと凹レンズを使った実験です。まず、直進する光を凸レンズと凹レンズに通す様子を観察しました。凸レンズは光を集め、凹レンズは光を広げる性質があることを確認しました。
次に、凸レンズと凹レンズを手に取ってのぞいてみました。凸レンズをのぞくと、ものは大きく見えるが遠くを見るとぼやけてしまい、凹レンズをのぞくと、逆にものは小さく見えました。そして、凸レンズと凹レンズを重ねて同時にのぞいてみると、ものは大きく、はっきりと見えることが分かりました。
工作教室の後半では、「望遠鏡」の工作をしました。前半で学んだことをもとに、凸レンズと凹レンズを組み合わせ、「望遠鏡」を作ることができました。子どもたちは自分で作った「望遠鏡」で色々なものをのぞいていました。
午後の部では、小学4~6年生を対象に、「からくりメリーゴーランド」を作りました。「からくりメリーゴーランド」は、身のまわりでも使われている2種類のからくりを使った工作です。
「からくりメリーゴーランド」の工作教室の前半では、カム機構、歯車などのからくりを学びました。カム機構は、回る動きを上下の動きに変えるからくりです。このからくりは、ボールペンやシャープペンシルの中に使われています。ボールペンではノックすることでペン先が出入りするからくりに、シャープペンシルでは芯を回すことで芯を尖らせ続けるからくりにカム機構が用いられていることを実際に触って確かめました。
歯車は、ある方向に回る動きを、別の方向に回る動きに変えるからくりです。歯車の歯の数や大きさを変えることによって、歯車の回転の速さやパワーの大きさを変えることができます。このからくりは、時計や石臼、自転車のギアなどに用いられています。
工作教室の後半では、実際に「からくりメリーゴーランド」の工作をしました。子どもたちは、工作が完成した後、どこにカム機構と歯車が隠れているのかを探していました。
参加してくださった皆様、ありがとうございました!
東工大ScienceTechnoでは、今後も社会情勢や大学からの活動制限等を鑑みつつ、可能な範囲内でのイベントの実施を予定しています。
皆様のご参加をお待ちしております!