2022/08/08 からくりメリーゴーランド・ゼンマイカ―@東和地域学習センター

講師の話を聞く子供たち

こんにちは!東工大ScienceTechno 1年の有近です。8月8日(月)に足立区東和地域学習センターにて、「からくりメリーゴーランド」と「ゼンマイカー」の工作教室を開催しました。

午前の部では、小学校1~3年生を対象に「からくりメリーゴーランド」を作りました。「からくりメリーゴーランド」は、2種類のからくりが組み込まれた工作です。

まず、からくりとは「ある動きを別の動きに変える仕組みのこと」であると学びました。その後に、工作に用いるものも含めて、3種類のからくりについて学びました。

講師の質問に手をあげる子供たち

工作に用いるからくりの1つ目は、「カム機構」です。カム機構では、回る動きを上下の直線方向の動きに変えることができます。身近な所では、ボールペンやシャープペンシルに用いられています。ボールペンをノックするとペン先が出入りするからくりと、シャープペンシルの先端を押すと芯が回って尖り続けるからくりを実際に触って確かめました。

2つ目は「歯車」です。縦に回る歯車と横に回る歯車を噛み合わせると、縦に回る動きを横に回る動きに、またはその逆に変えることができます。このからくりは、水車を動力とする石臼などに用いられています。

教室の後半には、実際に「からくりメリーゴーランド」を製作しました。子どもたちは、どのからくりがどこで使われるかを材料のパーツから予想してくれました。工作が完成した後は、実際に動かして「カム機構」と「歯車」が使われていることや、どこにあるのかを確認しました。

完成したからくりメリーゴーランド

午後の部では、小学校4~6年生を対象に「ゼンマイカー」を作りました。「ゼンマイカー」は、ばねの一種であるゼンマイばねを用いた車の工作です。 ゼンマイカーは、ゼンマイばねに蓄えられた力を動力にして前に進みます。

教室のはじめに、「ばねとは何か」について学びました。ばねとは、「形を変えると元に戻る力を出すもの」です。その後に、ばねが使われているものとして、ボールペンの中にある2つのばねを観察しました。

ばねの性質を調べる子供

次に、下敷きを板ばねのように利用して消しゴムを飛ばしたり、工作用紙の帯を巻いてゼンマイばねを作ったりしながら、ばねとは何か体感してもらいました。また、ばねが使われているかどうかを見分ける、ばねクイズを行いました。

下敷きをばねにして消しゴムを飛ばす子供たち
ゼンマイばねを作る子供

最後に、「ゼンマイカー」を製作しました。「ゼンマイカー」は、後輪を半段ボールで作ることなど、複雑な工程がありますが、子供たちは説明をしっかり聞いて丁寧に作ってくれました。工作が完成した後には、「ゼンマイカー」を走らせて楽しんでいる子供たちの様子が見られました。

完成したゼンマイカー

参加してくださった皆様、ありがとうございました!

東工大ScienceTechnoでは、今後も社会情勢や大学からの活動制限等を鑑みつつ、可能な範囲内でのイベントの実施を予定しています。
皆様のご参加をお待ちしています!