こんにちは! 東工大ScienceTechno 3年の鞁嶋です。
6月22日(水)にブライトチャイルドにて、「ブラックウォールボックス」の工作教室を開催しました。
「ブラックウォールボックス」は、光と偏光シートの性質を利用した工作です。偏光シートは光に関わる不思議な性質を持ち、いろいろなものに利用されています。
まず、光と偏光シートの性質について学びました。光には波の性質があり、またたて波とよこ波が混ざっています。また、偏光シートはある向きの波の光だけを通す性質があります。これらの性質により、2枚の偏光シートを重ね方を変えることで、偏光シートの奥の景色の見え方が変わります。実際に、2枚の偏光シートの1枚の向きを回転させながら、見え方が変化することを確かめました。
次に、テレビや電卓の画面に偏光シートを重ねてみると、向きによって画面が暗くなったり明るくなったりします。このことから、偏光シートはテレビや電卓などの画面、つまり液晶ディスプレイにも使われていることが分かりました。
偏光シートの性質を学んだ後、「ブラックウォールボックス」の工作に取り組みました。「ブラックウォールボックス」とは、偏光シートの窓がついた箱です。一見、真ん中に黒い壁が見えますが、箱を開けてみると壁はありません。偏光シートを決まった向きで重ねると黒くなる性質を利用して、窓に配置を工夫して貼り付けることで壁があるように見えるためです。
偏光シートの配置を間違えないよう注意しながら、「ブラックウォールボックス」の工作を完成させることができました。完成した工作で偏光シートの不思議な性質を体感しました。
参加してくださった皆さま、ありがとうございました!
東工大ScienceTechnoでは、今後も社会情勢や大学からの活動制限などを鑑みつつ、可能な範囲でのイベントの実施を予定しています。皆さまのご参加をお待ちしています!