こんにちは,東工大ScienceTechnoの速水です。お久しぶりの投稿(活動報告)になります。
3月17日に,三菱みなとみらい技術館(横浜市)の「春のサイエンスフェスティバル」にてブラックウォールボックスの工作カフェを出展しました。
サイテクのイベントではときどき登場する偏光板。光の通り方を操ることで,さまざまな「不思議」な世界を覗き込むことができます。
今回は偏光板を使って,存在しないはずの壁が見える手品のような工作を行いました。初めて見る偏光板を不思議そうに見ながらも,最後に「壁」が現れると,みなさん満足そうに遊んだり覗いたりしてくれました。
技術館の方のご協力もあり,20人×10回という大盛況で好評をいただきました。一方,時間に制約のある工作カフェという特性上,「面白いものがあって,不思議なことが起こる!」くらいのことは見て感じてもらえましたが,詳しい仕組みについては必ずしも深入りできませんでした。
そこで,サイテクでは次のような解説ページを用意しています。興味のある方はぜひご覧ください!
上のページでも最後に触れられていますが,透明なプラスチック製品を偏光板で挟むと色が見える場合があります。複屈折という現象によるものですが,透明なフィルムを引っ張っても観察することができます。このフィルム,工作過程でごみとして出るのですが,それを使った簡単な演示をすると「にじだ!」と面白がってくれます。
こうした何でもない「ごみ」からも新しい発見を楽しんでくれる姿は見ていて楽しいものです。帰り際に「(ただのフィルムなのに)持ってっていいですか?」と訊かれたときは嬉しくなりました。
偏光板の面白い性質を試す機会は身の回りにあふれています。テレビ,プラ製品,ビニール袋……。家に帰ってからも楽しんでくれると嬉しいです。
最後に私事で恐縮ですが,これが三年間で最後のイベントでした。これまでご来場くださった方や日頃お引き立てを賜った方など,お世話になった皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
サイテクとしては今後とも精力的に活動を続けてまいりますので,どうぞよろしくお願いいたします!